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月別アーカイブ: 2025年5月

第8回電気工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社ツカサ電設、更新担当の中西です。

 

 

さて今回は

~高電力~

ということで、ここでは、高電力が必要となる主なエリアとその理由を詳しく解説します。

 

電気工事の現場では、エリアごとに必要とされる電力の量が異なります。特に「高電力」が求められるエリアでは、安全性・効率性・機能性を確保するための十分な計画と設計が必要です。


1. 工場・製造現場

なぜ高電力が必要か?

  • 大型機械や産業用設備(モーター、溶接機、コンベアなど)の稼働

  • 24時間稼働するラインが多く、安定した大容量供給が求められる

  • 三相200V〜400V以上の電源を必要とする装置が多数

対応する工事

  • 高圧受電設備の設置

  • 三相電源の分配設計

  • 動力盤・変圧器の設計強化


2. 商業施設・オフィスビル

なぜ高電力が必要か?

  • 空調設備(業務用エアコン、給排気ファン)

  • 照明・エレベーター・エスカレーターなど多用途の機器

  • テナントごとの使用電力量が大きくなる傾向

対応する工事

  • 電力容量の余裕を持った幹線設計

  • 各フロアごとの分電盤・負荷分散

  • デマンド監視・省エネ制御の導入


3. 医療施設(病院・クリニック)

なぜ高電力が必要か?

  • 医療機器(MRI、CTスキャナ、手術室機器)は大電力を必要とする

  • 無停電電源装置(UPS)や非常用電源の常備が必須

  • 照明、空調、給排水システムも含めて多くの電気設備が同時稼働

対応する工事

  • 医療用絶縁変圧器の設置

  • 二重化配電システム

  • 自家発電機との連動設計


4. データセンター・通信施設

なぜ高電力が必要か?

  • 大量のサーバー・ネットワーク機器が常時稼働

  • 空調負荷(サーバー冷却)が非常に高い

  • 停電が業務に直結するため、無停止の電源供給が前提

対応する工事

  • 高効率の受電・変電設備

  • 無停電電源装置(UPS)と非常用発電機の多重化

  • 冷却設備のための独立系統電源


5. 大型集合住宅(高層マンションなど)

なぜ高電力が必要か?

  • 各住戸のエアコン、IH調理器、エコキュートなど電気設備が集中

  • エレベーターや共用部の照明・空調にも電力が必要

  • 将来的なEV充電設備の設置も見据える必要あり

対応する工事

  • 大容量の幹線設計と住戸別の負荷分散

  • 分電盤の高機能化

  • 省エネ型設備とエネルギーマネジメントの導入


高電力が必要なエリアでは、単に容量を増やすだけでなく、負荷の特性、安全性、将来的な拡張性も含めた総合的な設計と施工が求められます。
設備選定や配線設計の段階から、専門的な知識と経験が不可欠です。

 

 

株式会社ツカサ電設では、省エネ診断から機器導入・施工・アフターメンテまで一貫サポート。快適でエコな暮らしづくりをぜひお任せください!

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第7回電気工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社ツカサ電設、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~源~

ということで、ここでは、電気工事の現場で使用される主要な電力源とそれぞれの特徴を詳しく解説します♪

 

電気工事は、私たちの生活を支える重要なインフラの一部であり、その中心には「電力の源」があります。


1. 商用電源(商用交流:AC)

特徴

  • 供給元:電力会社(東京電力、関西電力など)

  • 電圧:一般家庭で100V/200V、工場やビルで三相200V/400V

  • 周波数:東日本で50Hz、西日本で60Hz

長所

  • 安定供給が可能

  • 設備投資が少なく済む

  • 法規制が整っている

短所

  • 停電リスクがある

  • 災害時には供給が途絶える


2. 発電機(エンジン発電機)

特徴

  • 使用燃料:ガソリン、軽油、LPガスなど

  • 出力:小型(1kVA〜)、大型(数百kVA以上)

長所

  • 災害や停電時に活躍

  • 持ち運び可能なタイプもあり現場作業に適している

短所

  • 騒音・排気ガスが出る

  • 燃料補給の手間がかかる


3. 太陽光発電(ソーラーパネル)

特徴

  • 再生可能エネルギー

  • 日射量により出力が変動

長所

  • 環境にやさしい

  • ランニングコストが低い

  • 停電時のバックアップ電源として有効

短所

  • 初期投資が高額

  • 天候に左右される


4. 蓄電池(バッテリー)

特徴

  • 電気をためておき、必要なときに供給する

  • 単体でも利用されるが、太陽光との連携が多い

長所

  • 停電対策に有効

  • デマンドピークのカットに使える

  • 音がしないため静かな場所に適している

短所

  • 容量に限りがある

  • 劣化により交換が必要


5. 非常用電源(UPSなど)

特徴

  • コンピュータや医療機器などへの瞬時の電力供給を目的とする

長所

  • 電圧変動に強い

  • 停電時に自動で電源切替

短所

  • 長時間の電力供給には不向き

  • 設備費用が高いことがある


電気工事では、用途や現場環境に応じて最適な電力源を選ぶことが不可欠です。
特に災害時の対応や省エネ対策の観点から、複数の電力源を併用するケースも増えています。

 

 

 

 

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