オフィシャルブログ

第8回電気工事雑学講座

このエントリーをはてなブックマークに追加
Bookmark this on Livedoor Clip
Bookmark this on Yahoo Bookmark
LINEで送る

皆さんこんにちは!
株式会社ツカサ電設、更新担当の中西です。

 

 

さて今回は

~高電力~

ということで、ここでは、高電力が必要となる主なエリアとその理由を詳しく解説します。

 

電気工事の現場では、エリアごとに必要とされる電力の量が異なります。特に「高電力」が求められるエリアでは、安全性・効率性・機能性を確保するための十分な計画と設計が必要です。


1. 工場・製造現場

なぜ高電力が必要か?

  • 大型機械や産業用設備(モーター、溶接機、コンベアなど)の稼働

  • 24時間稼働するラインが多く、安定した大容量供給が求められる

  • 三相200V〜400V以上の電源を必要とする装置が多数

対応する工事

  • 高圧受電設備の設置

  • 三相電源の分配設計

  • 動力盤・変圧器の設計強化


2. 商業施設・オフィスビル

なぜ高電力が必要か?

  • 空調設備(業務用エアコン、給排気ファン)

  • 照明・エレベーター・エスカレーターなど多用途の機器

  • テナントごとの使用電力量が大きくなる傾向

対応する工事

  • 電力容量の余裕を持った幹線設計

  • 各フロアごとの分電盤・負荷分散

  • デマンド監視・省エネ制御の導入


3. 医療施設(病院・クリニック)

なぜ高電力が必要か?

  • 医療機器(MRI、CTスキャナ、手術室機器)は大電力を必要とする

  • 無停電電源装置(UPS)や非常用電源の常備が必須

  • 照明、空調、給排水システムも含めて多くの電気設備が同時稼働

対応する工事

  • 医療用絶縁変圧器の設置

  • 二重化配電システム

  • 自家発電機との連動設計


4. データセンター・通信施設

なぜ高電力が必要か?

  • 大量のサーバー・ネットワーク機器が常時稼働

  • 空調負荷(サーバー冷却)が非常に高い

  • 停電が業務に直結するため、無停止の電源供給が前提

対応する工事

  • 高効率の受電・変電設備

  • 無停電電源装置(UPS)と非常用発電機の多重化

  • 冷却設備のための独立系統電源


5. 大型集合住宅(高層マンションなど)

なぜ高電力が必要か?

  • 各住戸のエアコン、IH調理器、エコキュートなど電気設備が集中

  • エレベーターや共用部の照明・空調にも電力が必要

  • 将来的なEV充電設備の設置も見据える必要あり

対応する工事

  • 大容量の幹線設計と住戸別の負荷分散

  • 分電盤の高機能化

  • 省エネ型設備とエネルギーマネジメントの導入


高電力が必要なエリアでは、単に容量を増やすだけでなく、負荷の特性、安全性、将来的な拡張性も含めた総合的な設計と施工が求められます。
設備選定や配線設計の段階から、専門的な知識と経験が不可欠です。

 

 

株式会社ツカサ電設では、省エネ診断から機器導入・施工・アフターメンテまで一貫サポート。快適でエコな暮らしづくりをぜひお任せください!

詳しくはこちら!